食べるを支える「嚥下調整食・介護食の食形態検索サイト」

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口腔機能低下症を
どう診断し、どう対応するのか

口腔機能はどのように低下するのか?

1.歯の欠損による口腔機能の低下

 口腔機能を維持することは、偏りのない必要十分な栄養を摂取できることにつながり健康長寿に寄与する。8020運動をはじめとする歯科保健の推進によって、高齢者においても多くの歯を保持する人が増加した。この運動の目標である80歳において20歯以上の歯を有する者の割合は今般5割に達した。一方で、50歳台より20歯以上を持つ者の割合の低下は始まっており、咀嚼機能の低下を示す兆候は高齢期を迎える前から始まっているともいえる。歯の欠損に伴う口腔機能低下にたいする予防対策は、より若い段階からの取り組みが必要といえる。

2.運動機能低下による口腔機能の低下

 80歳で20本の歯を待つ(8020達成者)が増加する中、依然口腔機能を低下した者の数は増え続けている。その増加は人口の高齢化に伴う身体機能障害、認知機能障害を有する者の増加と無縁ではない。口腔機能は、咬合支持(奥歯でしっかりかめているか?)の存在だけでなく、口腔の運動機能にも大きな影響を受ける。私たちが実施した調査では、咀嚼能力に影響を与えていた因子は、噛む力(咬合力)、歯の数、そして、舌の力と舌の巧みな動きであった。私たち葉、運動機能に影響を受ける咀嚼力の低下や咀嚼障害を運動障害性咀嚼障害と呼んでいる。

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オーラルフレイルと歯科医療

 オーラルフレイルの概念は、東京大学高齢社会総合研究機構教授の飯島勝矢先生が中心となり提案されている。健康からフレイル、身体障害(要介護状態)に至る過程の中で、フレイルの中でもプレフレイルと呼ばれる(先のチェック項目で2つか1つ該当の者)場合には、口腔では、些細な口の衰えを示している段階と考え、狭義の意味での「オーラルフレイル」と表現される。この対策はというと、従来の地域保健事業や介護予防教室などでの対策が重要となります。最近では、地域で「健康サポーター」などの養成を行い、地域の中で実践できる仕組み作りが盛んにおこなわれている。次にさらに進んで、「フレイル」と呼ばれる状態になると、口腔の症状はより鮮明となる。ここでは、個別診断に基づく個別の計画によるかかわりが必要で、歯科医院において歯科医療としての対応が必要となります。ここを「口腔機能低下症」という概念とし、歯科医院での積極的な関与が求められています。この時期を無為に過ごすと要介護状態に陥り、口腔機能では、摂食嚥下障害という状態になり、より専門的な関わりが必要となる。「口腔機能低下症」といわれる時期は、より重症な摂食機能障害に比較して回復可能な余地を大いに残す領域と考えられ、地域歯科診療所へ通院期間中に起こる変化であるとも言える。よって、歯科診療所において早期からのそして合理的な介入が求められる。

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何をみるのか?

 オーラルフレイルの中でも、「口腔機能低下症」ともいえる状態を見つけ出すには、歯科診療室での患者の歩行状態は身体機能を評価する絶好の機会となります。すなわち、歩行速度や歩行の際のスムースさなど、四肢体幹の運動機能やバランスなどの変化を読み取ることができます。さらには、医療面接の場面では、患者さんの表情や言葉の流暢さは、表情筋や構音器官の運動の評価につながります。また、面接内容によって認知機能の変化や意欲の変化などを知る機会にもなります。最近提示した指導内容をしっかり覚え、実践できているか、口腔衛生や健康意識への興味が失われていないかなど確認するのもよいでしょう。高齢者の自発性の低下は口腔衛生状態を悪化させ、歯科疾患の急激な発症や悪化を招きます。また、口腔衛生状態の悪化は、口腔器官の運動機能の低下に伴う自浄作用の変化に基づく場合もあります。

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何をするのか?

 患者さんが咀嚼困難感を訴えてきたとき、その能力を客観的に評価する必要がある。咀嚼能力の測定には、グミ咀嚼による定量化が可能である。この方法を用いて、まず、咀嚼能力を測定し、その後に原因を明らかにし、症型と重症度を判断する。

1.グルコセンサー(GC社)により咀嚼能力の検査を行う

 20歯以上残存歯がある場合には、150mg/dlを20歯以下の場合には、100mg/dlをカットオフとすることが妥当であると考えている。これにより咀嚼機能低下の有無を評価する。

2.咀嚼器官の運動機能を検査する

 次に、咀嚼に係る口唇、舌の運動機能を検査します。運動の巧緻性や速度の評価にはディアドコキネシスを用い、さらに、運動の力を評価するには、JMS舌圧測定器(GC社)を用いて舌の力を評価する。ディアドコキネシスは、6回/1秒または、5回/1秒を、舌圧は30kPa、20kPaをカットオフとする。ディアドコキネシスは、口唇の運動機能を/pa/にて、舌前方と舌後方の運動機能をそれぞれ/ta/、/ka/にて評価する。いずれかがカットオフ値以下で機能低下と判断する。前者は口腔機能低下に対するカットオフ値として、後者は摂食嚥下障害のカットオフ値として利用できると考えている。

3.症型と重症度を判断する

 舌圧、巧緻性が正常で、実際に咀嚼能力が低い場合には、義歯の問題、咬合の問題であることが疑われる。特に、残存歯が少なく、咬合が義歯によって保たれている場合などは、適正な咬合回復が望まれる(器質性咀嚼障害)。患者の訴えにもかかわらず、ある程度の咀嚼能力が得られる場合には、経過観察とする。

 咀嚼機能の低下の原因が、舌の機能の低下であると、低下した舌機能の改善を目的に機能訓練を実施する(運動障害性咀嚼障害を疑う)。舌圧、巧緻性ともに低下をしている場合などは、重症度は高く、食形態の指導を含めた栄養指導の必要性もある。舌圧が低い場合は、舌接触補助床(PAP)の適応も考慮する。

 舌圧が20kPaを下回る場合には、より重症な摂食嚥下機能障害であると判断する。この段階では、多くの回復は望めない。咀嚼機能に合った食形態の提示を含めた栄養指導が必要であり、その目標は、低栄養予防や窒息事故の予防となる。

4.口腔機能訓練の例

1)咀嚼訓練

口腔機能低下症では、咀嚼機能低下の原因のうち、口腔器官の運動障害、運動機能低下による運動障害性咀嚼障害に注目している。舌や口唇の運動障害、特に運動の巧みさが失われることによって咀嚼機能は著しく低下する。そこで、口腔の巧みな動きを訓練する方法として、食品を巧みに口腔内で動かす訓練が提案される。

2)舌圧向上訓練

舌の筋力や持久力を訓練するには、レジスタンス訓練(抵抗訓練)が必要となる。レジスタンス訓練では、運動の負荷をあたえ、目的の応じてその負荷を変える必要がある。市販されている「ペコぱんだ」は、5種類の固さをもったディバイスが用意され、個々の患者に応じたディバイスの選択と訓練目的に応じた使用を可能にした。それぞれ5種類のディバイスが5,10,15,20,30kPa でつぶれるように設定している。ディバイスは口腔内に挿入し、突起部を口蓋に向けて押し付けるように訓練をする。突起部がつぶれると小さく“ペコッ”と音がするようになっており、訓練の確認ができる。

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「ペコぱんだ」をもっと詳しく知りたい方はこちら

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本記事は、保険診療に基づく口腔機能低下症を解説したものではありません。

保険診療にあたっては、厚生労働省が発表する通知等に基づきご対応ください。

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お知らせ

2018.04.16

介護・医療施設 14件、総登録数 2,576件が公開されています。

2018.04.02

レシピが追加更新されました。

2018.03.16

サーバメンテナンスのお知らせ

2018.03.16

取扱い店 12件が新規登録されました。 総登録数 2564件となりました。

2018.03.06

口腔機能低下症」に関するページを公開しました。

2018.03.01

介護・医療施設 778件、取扱い店 1,759件、宅配食事業者 15件、総登録数 2,552件が公開されています。

2018.03.01

レシピが追加更新されました。

2017.11.01

介護・医療施設 3件、取扱い店 1件が新規登録されました。 総登録数 2487件となりました。

2017.09.14

介護・医療施設 1件が新規登録されました。 総登録数 2483件となりました。

2017.08.16

介護・医療施設 1件が新規登録されました。 総登録数 2482件となりました。

2017.08.01

取扱い店 165件が新規登録されました。 総登録数 2481件となりました。

2017.07.14

介護・医療施設 31件、取扱い店 272件、宅配食事業者 2件 が新規登録されました。 総登録数 2316件となりました。

2017.07.10

介護・医療施設 1件、取扱い店 6件が新規登録されました。 総登録数 2011件となりました。

2017.06.30

6月30日、総登録数が2,000件を超えました。

2017.06.30

取扱い店 279件が新規登録されました。 総登録数 2004件となりました。

2017.06.16

介護・医療施設 1件、取扱い店 178件が新規登録されました。 総登録数 1725件となりました。

2017.06.01

介護・医療施設 10件、取扱い店 187件が新規登録されました。 総登録数 1546件となりました。

2017.05.16

取扱い店 143件が新規登録されました。 総登録数 1349件となりました。

2017.05.08

介護・医療施設 1件、取扱い店 188件が新規登録されました。 総登録数 1206件となりました。

2017.04.20

4月20日、総登録数が1,000件を超えました。

2017.04.20

取扱い店 34件が新規登録されました。 総登録数 1017件となりました。

2017.04.16

取扱い店 86件が新規登録されました。 総登録数 983件となりました。

2017.04.01

取扱い店 63件が新規登録されました。 総登録数 897件となりました。

2017.03.16

介護・医療施設 17件、取扱い店 14件が新規登録されました。 総登録数 834件となりました。

2017.03.12

サーバメンテナンスのお知らせ

2017.03.01

嚥下調整食レシピを見る」ページを追加しました。

2017.03.01

「とろみ調整食品取扱店を探す」検索を追加しました。

2017.03.01

介護・医療施設 318件が新規登録されました。 総登録数 803件となりました。

2017.02.25

2月24日、本HPの訪問者数が10,000人を超えました

2017.02.15

介護・医療施設 69件、取扱い店 1件が新規登録されました。 総登録数 485件となりました。

2017.02.01

介護・医療施設 16件、取扱い店 2件、宅配食事業者 1件 が新規登録されました。 総登録数 415件となりました。

2017.01.16

介護・医療施設 2件、取扱い店 39件 が新規登録されました。 総登録数 396件となりました。

2017.01.04

介護・医療施設 171件、宅配食事業者 6件 が新規登録されました。 総登録数 355件となりました。

2016.12.15

介護・医療施設 4件が新規登録されました。
総登録数 178件となりました。

2016.12.01

介護・医療施設 11件、取扱い店 42件、宅配食事業者 2件が新規登録されました。
総登録数 174件となりました。

2016.11.16

お問い合わせを改訂しました。

2016.10.27

【2016年11月】サービスメンテナンスのお知らせ

2016.10.11

介護・医療施設 2件、取扱い店 5件が新規登録されました。

2016.10.02

第33回日本障害者歯科学会(さいたま市)市民公開講座(10月2日)にて紹介されました。

2016.09.27

【2016年10月】サービス休止のお知らせ

2016.09.23

第22回 日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会(新潟)にて紹介されました。

2016.09.20

食べるを支える「嚥下調整食・介護食の食形態検索サイト」をオープンしました。