活動趣旨
食べることは人にとって最も楽しいことです。しかし、病気や加齢が原因で噛んだり飲み込んだりする食べる機能(摂食嚥下機能)が低下することによって、この楽しみが享受できないこともあります。また、その一口が命がけであったり、食べることで精いっぱいだったりといった場面もあります。一方、食事の形態を工夫することで、おいしく食べ続けることができるのも事実です。摂食嚥下障害をもった人に適した食事は、医療の場面では“嚥下調整食”と呼んだり、介護や実生活の場面では“介護食”と呼んだりしています。地域で暮らし続けるためには、その方が自宅や病院、施設など、どこにいても本人の食べる機能にあった食事を、食べつづけることができるようにすることが重要です。病院や施設では、専門の管理栄養士の指導の下にこれらは提供され、在宅を中心とした場合には、通所施設の食事や宅配食の食事から選ぶこともできますし、介護食品の専門ショップやドラックストア、スーパーやコンビニなどで手に入れることができます。しかし、現状では、皆さんがお住いの地域で、これらの食事がどの施設で提供されているのか、どのお店で入手することができるのかを知ることは困難です。本HPでは、摂食嚥下機能の低下がみられた方に、地域で安心して食事が継続できるように、“嚥下調整食”や“介護食”を安心して食べることができるよう支援することを目的としています。
