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高齢者の栄養

 高齢者にとって「口から食べる」ことは生活の楽しみであり生き甲斐ともなります。しかし、ときに食事が命取りになってしまうこともあります。その原因の一つは、本人の摂食嚥下機能に合わない食事をとることです。

 食事中むせ込みが生じたり、食事時間が長くなったりする場合、食事が摂食嚥下機能に合っていないのでは、と考えられます。そして、むせ込みや食事時間の延長などに対して何も対策を講じなければ、いずれは誤嚥性肺炎や窒息を引き起こしてしまうかもしれません。

 さらに、「摂食嚥下障害のある人はスプーン一杯の水で溺れる」という言葉で代表されるように、嚥下障害の方にとっては、水が最も飲みにくい食品となります。そもそも、高齢者は成人に比べて体内水分量が減少することから、もともと蓄えている水分量が少ないために脱水状態に陥りやすくなります。そのため、水分摂取量の減少には注意が必要です。高齢者の中には、のどの渇きを感じづらくなっていたり、トイレに行くのが億劫で水分を控えてしまったりする人も少なからずいます。心疾患などによる水分制限がない限り、季節に関係なく水分は十分に摂取する必要があります。

低栄養の問題点

 さて、低栄養にはどのような問題があるのでしょうか。

 低栄養になると、体重や筋肉量が減少することでADL(日常生活動作activity of daily life)が低下し、寝たきり状態になってしまうかもしれません。また、免疫力が低下して風邪などの感染症にかかりやすくなったり、重症化して肺炎になったりするリスクが高くなります。誤嚥は肺炎のリスク要因ですが、たとえ誤嚥をしていても栄養状態がよければ、肺炎にまで至らない場合もあるのです。他にも、褥瘡(床ずれ)ができたり、傷や病気の治りが遅くなったりします。

 低栄養は、特別なきっかけで生じるわけではなく、ちょっとした不注意で簡単に陥ってしまいます。例えば、「歯が抜けた」「義歯が合わない」などは高齢者に容易に起こりうることですが、それがきっかけとなって歯ごたえのある食べ物を避けたり、食欲が低下したりして、食事量が減少し、栄養バランスが偏ってきます。そのため必要な栄養量を確保できなくなり、低栄養状態に陥ってしまいます。

 特に問題視されているのは、PEM(protein energy malnutrition)と言われるタンパク質とエネルギー不足の低栄養状態です。高齢になると肉類を敬遠しがちですが、その理由の一つに「噛みにくさ」「飲み込みにくさ」があります。肉や魚など筋肉のもととなるタンパク質を摂取して栄養状態を維持するためには、歯の治療だけでなく、肉や魚を食べやすくする工夫も考える必要があります。

低栄養のリスク評価

 高齢者の栄養状態を評価するには、まずは体重kgをはかることから始まります。加えて、BMI(体格指数Body Mass Index)と体重減少率を算出します。BMIと体重減少率は、高齢者の低栄養のリスク評価を行う指標となります。

 BMIは「体重kg÷(身長m×身長m)」で求められ、18.5~25未満を標準とし、25以上は肥満、18.5未満をやせとしています。

 次に体重減少率は、「(通常体重-現体重)÷通常体重×100」で求められ、どのくらいの期間で体重減少が起こったかによってリスクが異なります。

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 また、MNA-SFRを用いた評価も有用です。MNA-SFRは、BMI以外にも、過去3か月の食事量や体重の減少の有無、歩行や認知機能の面などの項目があり、6項目最大14ポイントで低栄養のリスク評価を行います。12~14ポイントは栄養状態良好、8~11ポイントは低栄養のおそれあり(At risk)、0~7ポイントは低栄養となります。

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※ 図をクリックするとPDFをダウンロードできます。

 低栄養または低栄養リスクがある場合は、食事量や食事内容を見直し、栄養改善を図る必要があります。リスクが低くても、定期的に体重をモニタリングし、低栄養リスクの出現を見逃さないようにしましょう。

高齢者の必要栄養量

 では、高齢者が必要とする1日の栄養量はどのくらいでしょうか。表2は厚生労働省が示している日本人の食事摂取基準の一部です。

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 18~29歳の成人期と比較して、70歳以上では必要エネルギー量(kcal)は減少します。これは、加齢による除脂肪組織(筋肉や骨など)が減少することで基礎代謝が低下するためです。しかし、タンパク質をはじめとするほかの栄養素は、同等量の摂取が必要であることがわかります。つまり、高齢になっても、肉や魚の摂取量を若い時より減らす必要はないということです。

必要栄養量を確保する方法

 十分なエネルギー量とタンパク質量を摂取しないと、PEMと呼ばれる低栄養状態になること、また水分量の摂取不足は脱水を引き起こすことは冒頭で述べました。そこで、1日に必要なエネルギー量とタンパク質量、水分量を確保するためのポイントを挙げます。


①できるかぎり欠食をしない

朝、昼、夕と規則正しく食事を摂るようにします。体調の悪い時や食欲のない時でも、レトルト食品や果物、デザート類を少しでもいいので、食べる方がいいでしょう。体調が崩れたことをきっかけに欠食が慢性化することがあります。そうなると、必要栄養量が不足し続けてしまうことになります。


②間食を取り入れる、少量頻回食にする

1回で1食分の量を食べられないという場合は、1日3食にこだわらず、間食を摂ったり、1日5食など食事回数を増やしたりすることで、1日の必要量を補給するようにします。


③毎食タンパク質を含む食品を取り入れる

肉、魚、卵、大豆製品、乳製品のいずれかを毎食摂ることで、筋肉のもととなるタンパク質を補給します。


④水分補給はこまめに

水分はこまめに摂取するようにします。食事が十分摂れていて、食事時にお茶などの飲み物を摂取している場合でも、食事時以外で計500mlくらいは摂取できるとよいでしょう。


⑤栄養バランスを考える

エネルギー源となる主食、筋肉のもとになるタンパク源を補給する主菜、体の調子を整えるビタミン・ミネラル類を補給する副菜や汁物、というように一汁二菜または一汁三菜を目安にしましょう。すべて手作りしなくても、スーパーのお総菜やレトルト食品、冷凍食品などを取り入れながら、なるべく多品目の食材を食べるようにします。


⑥栄養補助食品を活用する

通常の食事量が摂れない場合は、少量でも必要なエネルギー量やタンパク質量などを摂取できる、栄養補助食品を活用してもよいでしょう。

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お知らせ

2018.06.01

介護・医療施設 1件、総登録数 2,577件が公開されています。

2018.05.07

レシピが追加更新されました。

2018.04.16

介護・医療施設 14件、総登録数 2,576件が公開されています。

2018.04.02

レシピが追加更新されました。

2018.03.16

サーバメンテナンスのお知らせ

2018.03.16

取扱い店 12件が新規登録されました。 総登録数 2564件となりました。

2018.03.06

口腔機能低下症」に関するページを公開しました。

2018.03.01

介護・医療施設 778件、取扱い店 1,759件、宅配食事業者 15件、総登録数 2,552件が公開されています。

2018.03.01

レシピが追加更新されました。

2017.11.01

介護・医療施設 3件、取扱い店 1件が新規登録されました。 総登録数 2487件となりました。

2017.09.14

介護・医療施設 1件が新規登録されました。 総登録数 2483件となりました。

2017.08.16

介護・医療施設 1件が新規登録されました。 総登録数 2482件となりました。

2017.08.01

取扱い店 165件が新規登録されました。 総登録数 2481件となりました。

2017.07.14

介護・医療施設 31件、取扱い店 272件、宅配食事業者 2件 が新規登録されました。 総登録数 2316件となりました。

2017.07.10

介護・医療施設 1件、取扱い店 6件が新規登録されました。 総登録数 2011件となりました。

2017.06.30

6月30日、総登録数が2,000件を超えました。

2017.06.30

取扱い店 279件が新規登録されました。 総登録数 2004件となりました。

2017.06.16

介護・医療施設 1件、取扱い店 178件が新規登録されました。 総登録数 1725件となりました。

2017.06.01

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2017.05.16

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2017.05.08

介護・医療施設 1件、取扱い店 188件が新規登録されました。 総登録数 1206件となりました。

2017.04.20

4月20日、総登録数が1,000件を超えました。

2017.04.20

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2017.02.25

2月24日、本HPの訪問者数が10,000人を超えました

2017.02.15

介護・医療施設 69件、取扱い店 1件が新規登録されました。 総登録数 485件となりました。

2017.02.01

介護・医療施設 16件、取扱い店 2件、宅配食事業者 1件 が新規登録されました。 総登録数 415件となりました。

2017.01.16

介護・医療施設 2件、取扱い店 39件 が新規登録されました。 総登録数 396件となりました。

2017.01.04

介護・医療施設 171件、宅配食事業者 6件 が新規登録されました。 総登録数 355件となりました。

2016.12.15

介護・医療施設 4件が新規登録されました。
総登録数 178件となりました。

2016.12.01

介護・医療施設 11件、取扱い店 42件、宅配食事業者 2件が新規登録されました。
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2016.11.16

お問い合わせを改訂しました。

2016.10.27

【2016年11月】サービスメンテナンスのお知らせ

2016.10.11

介護・医療施設 2件、取扱い店 5件が新規登録されました。

2016.10.02

第33回日本障害者歯科学会(さいたま市)市民公開講座(10月2日)にて紹介されました。

2016.09.27

【2016年10月】サービス休止のお知らせ

2016.09.23

第22回 日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会(新潟)にて紹介されました。

2016.09.20

食べるを支える「嚥下調整食・介護食の食形態検索サイト」をオープンしました。